脱毛症・水虫・性感染症・その他

脱毛症とは

脱毛症とは髪が抜けたり細くなって短くなる症状の総称です。脱毛症には様々な種類があり、AGA(男性脱型毛症)は男性に多く、頭頂部や生え際が薄くなる特徴があります。男女や年齢に関係なく突然円形で髪が抜ける円形脱毛症という症状も有名な脱毛症の1つです。

脱毛症(抜け毛)の
種類と原因

AGA(男性型脱毛症)

発症頻度が高い傾向にあり、約3割の日本人男性が発症すると言われている脱毛症です。
生え際(前頭部)から頭頂部にかけて髪が薄くなる症状で、症状が進行すると範囲が徐々に広がっていきます。

原因

男性ホルモンは一般的にヒゲや胸毛などを濃くする作用がありますが、人においては前頭部と頭頂部の毛に対して逆に働き、頭髪を薄くします。

女性型脱毛症

女性型脱毛症とは女性の場合は頭頂部の広い範囲が薄毛になることが多いようですが、完全に頭髪がなくなることはありません。また、男性の場合と異なり性ホルモンの関わりは明白ではありません。年齢も更年期前後に発症することが多く、原因は男性型ほど性ホルモンの影響は明確ではなく、複雑な要因がからんでいるといわれています。

円形脱毛症

症状が治まってから再発を繰り返してしまう方も多い脱毛症で、突然円形の脱毛が起こります。一度の発症で複数の円形脱毛が現れる方もいらっしゃいます。

休止期脱毛症

毛髪サイクルが何らかの原因で休止期になる本数が増えることで、1日当たり100本以上の毛が抜ける脱毛のことです。原因としては妊娠・分娩、高熱、精神的ストレスなどのエピソードがあることが多いようです。

薬剤性脱毛症

使用しているお薬の影響で全体的な脱毛の症状が現れます。

トリコチロマニア
(脱毛狂)

自分自身で毛髪を引き抜いてしまう癖が原因で起こる脱毛症です。

原因

毛髪を無理に引っ張ることが原因で起こる疾患です。
衝動的に、気づかないで毛髪を引き抜いてしまう癖がついている場合が考えられます。

栄養障害による脱毛症

無理なダイエットや摂食障害によって体に十分な栄養が補給されないことで起きる脱毛症です。

ホルモン分泌の異常による脱毛症

甲状腺ホルモン分泌の異常が原因で起こる脱毛症で、特に出産後の患者様に生じることがあります。

これらのように脱毛症は多種多様で原因や治療法も異なります。

脱毛症(抜け毛)の治療

脱毛症は適切な治療を行うことで症状を改善できる疾患です。治療を行わず放置してしまうと基本的に症状は進行します。

円形脱毛症は外用薬や内服薬を使用した治療が可能です。ホルモン分泌の異常・栄養障害による脱毛症・漏性脱毛症 ・薬剤性脱毛症については、それぞれの症状の原因を診断して改善することで治療します。
治療の難しい症状のケースもあり、その際は大学病院など提携医療機関への紹介も行っております。

男性脱毛症(AGA)の
治療は自費診療です

飲み薬

デュタステリド・フィナステリドと呼ばれる薄毛や抜け毛を防止してくれる内服薬を使用します。 血液中の男性ホルモンは毛包でtestosteroneからdihydrotestosterone (略してDHT)という活性化された男性ホルモンに変換されて作用します。このDHTの変換に関わる酵素が5α還元酵素タイプ2 です。この酵素の活性を阻害するのが内服治療薬で、男性ホルモン作用や受容体への作用はありません。内服治療薬は基本的に毎日内服する必要がありますので、定期的に診察や血液検査が必要になることがあります。

塗り薬

ミノキシジルと呼ばれる塗布薬が使われることが多く、これは塗布箇所の血管を拡張する効果があります。
この作用によって毛母細胞という髪の毛を生成する細胞の活性化や頭皮の血行を良くしてくれる効果が期待できます。ただし自費診療となります。

脱毛症(抜け毛)の予防

  • お酒の飲み過ぎ、日常的な喫煙、睡眠不足などに気を付ける。
  • 過度なストレスを溜めず、適度に発散する
  • 毛髪に物理的な負担(引っ張る、ねじるなど)をかけない。
  • 三つ編みや変形の髪型など、毛髪に負担のかかる髪型は避ける。
  • カラーやパーマなどの毛髪にダメージのある行為はなるべく避ける。
  • 毛髪の主成分であるたんぱく質をはじめ、栄養をバランスよく摂取する。
  • 過度なドライヤーの使用をせず、適切な使い方を心がける。

水虫とは

 

水虫肌にカビの1種である白癬菌(はくせんきん)が付着することで引き起こされる皮膚病が水虫です。治療を行わずに放置していると、爪白癬(爪水虫)という状態になり、爪が分厚く変形したり、白濁するなどの症状が起こります。これは肌に付着していた白癬菌が爪に侵入することで引き起こされる他、手や爪にも生じる可能性があります。

 

以下は水虫に患いやすい習慣です。自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
  • 糖尿病など感染症にかかりやすい疾患を患っている
  • 指と指の間隔が狭い、先の尖った靴などを日常的に使用している
  • 靴を履いている時間が長く足が蒸れやすい・蒸れた時間が長く続く
  • 足の洗浄を毎日行えていない
  • 足が臭い

水虫の種類

水虫には「角質増殖型」「趾間型」「小水疱型」という症状や特徴の違う3種類のパターンがあります。治療をせずに放置することでさらに「爪白癬」といういわゆる爪水虫も併発してしまう可能性が高くなります。水虫の症状が見られた際は早期治療をおこなうことで、爪白癬への進行を防ぎ、治療期間を短くすることができます。

趾間型

足が白っぽくふやけた状態になり、ジクジクした炎症が見られたり、趾間の皮がむける症状が起こります。
最も多く見られる症状のタイプで、ただ皮がめくれているだけだと勘違いされやすいのが趾間型です。

小水疱型

足の側面、もしくは裏面に小さめの水ぶくれが生じます。水ぶくれが破れて皮膚がめくれてしまったり、強い痒みを伴うのが特徴です。目に見えやすい症状のため、早期発見と治療が可能な症状と言えるでしょう。

角質増殖型

足の裏の皮膚が乾燥したり、皮膚の肥厚やひび割れが見られます。
痒みや炎症もないため見落とされがちな水虫ですが、同じスリッパやバスマットを使用するなどして他人や家族に感染させてしまう可能性があるため注意が必要です。

水虫の診断

爪や皮膚の一部を採取し顕微鏡を用いて白癬菌を確認します。また、適切な治療のためには正確な検査結果が必要になりますので、なるべく市販の水虫薬などは使用せずにご来院ください。

水虫の治療

外用薬(塗り薬)

水虫の一般的な治療方法として外用薬(塗り薬)を使用します。皮膚の状態や症状によって塗布方法が変わるため、ローションや軟膏、クリームなどの種類があります。特に入浴後の塗布で高い効果を期待できます。ただし体質によってはかぶれなどが生じますので、使用期間中は定期的に医師の診察を受け治療を続けましょう。

内服薬(飲み薬)

爪白癬の治療に内服薬を使用することがあります。副作用がないか定期的な採血検査が必要なことがあります。

水虫の予防

  • バスマットやスリッパは
    家庭内でも共有しない
  • 床やカーペットを清潔に保つ
  • 足は石鹸でやさしく洗う
  • 足はしっかり乾かす
  • 靴の中も乾かす

性感染症とは

性病は感染初期に症状を示さない事が多いため、他人へ感染させやすく、大切な交際相手やパートナーへ感染させてしてしまう可能性もあります。性病の中には男性/女性の不妊の原因となったり、妊娠や出産に伴う感染では胎児/新生児に何らかの影響をもたらすこともあります。陰部や肛門の違和感・痛み・痒みなどの皮膚症状がある方は、まずは相談と検査を受けてみてください。また、症状はないけど感染不安があるかたの相談も受け付けますので、お気軽にご来院ください。オーラルセックスを含む性交渉、粘膜の接触によって起こる感染症です。 原虫やウイルス、細菌など原因はさまざまです。症状が顕著に表れるもあれば、一切自覚症状がなく知らない間に他人へ感染させているケースもあります。違和感や症状が少しでもあれば、個人で判断せず当院へご相談ください。

性感染症の予防

避妊具(コンドーム)を使用することで性感染症のリスクを下げることができます。また出血によって血液と接触すると感染のリスクが高まりますので注意が必要です。性感染症は早期発見と治療が大切であり、症状が判明した際はパートナーとの同時受診することで、再発症を防げます。

尖圭コンジローマの治療

尖圭コンジロームとは

尖圭コンジロームの原因

ヒトパピローマウイルスと呼ばれるウイルスに感染することで発症します。
性交渉などの粘膜接触が主な原因とされており、湿気の高い外陰部、肛門周りで繁殖しているウイルスです。通常、感染後は1~2か月程度で症状が見られるようになりますが、長い場合は6か月程度の潜伏期間があるケースも見られます。

尖圭コンジロームの症状

尖った細かいイボが患部(主に外陰部やその周辺)に大量に生じます。症状が進行するとイボが広範囲に生じ、最終的にはカリフラワーのような形を形成します。子宮頸がんの発症に関わることもある他、臭いのする分泌物やヒリヒリとした刺激や痒みを伴う症状も見られます。

尖圭コンジローム手術(治療)

当院では尖圭コンジローマ手術を行っています。
凍結治療や電気メスでの患部組織の除去を行います。ヒトパピローマウイルスには未だ特効薬が存在せず、内服薬は抗生物質のみとなっています。 手術以外にイミキモドという塗り薬の治療方法もあります
ウイルスが潜伏している可能性があるため、完治するまでに時間を要することも少なくありません。
また、肛門の中にできてしまった尖圭コンジロームは大変治りずらいことが知られています。
当院まで一度ご相談ください。

性感染症の検査

尖圭コンジローム、トリコモナス、梅毒、淋病、クラミジア、ヘルペス、HIVが主な性感染症の種類となります。
自覚症状がない場合も多く、少しでも違和感や心当たりがある場合は当院の受診をお勧めします。保険適応の検査も可能ですが、自費であれば匿名で検査することも可能です。
また、HIVは感染の機会から60日以上経過せずに検査を受けた場合は、正確な結果が出ないことがあります。期間を経過した上で再度検査することが重要です。また、梅毒は感染から1か月以上経過してからでないと検査結果が陰性となる場合がありますので注意が必要です。

HIV感染症・エイズ 

HIVHIV感染症とは、ヒト免疫不全ウイルスが体内の免疫細胞を壊し、菌やウイルス、真菌などに対する抵抗力が下がっていく病気です。免疫力が下がると、通常かからないような病気(日和見感染症)にかかり、それがきっかけで死に至ることがあります。この状態がエイズ(後天性免疫不全症候群)と言い、「エイズ=死」のイメージを持たれやすいです。
近年は治療薬の開発が飛躍的に進んでおり、早期に服薬治療を受ければ免疫力を落とさずに、通常の生活を送ることが可能となってきています。ですが、適切な治療が施されないと日和見感染症を引き起こします。ですので、まずは自分自身がHIVに感染しているか否かを確認することが第一歩となります。 感染の不安がある方や、性病に罹患した方、不特定の方と性交渉があった方などは検査をお勧めします。
検査費用(税込)
HIV-1型 
RNA定量検査
(HIV-NAT検査・リアルタイムPCR法)
11,000円

※結果は5-7日後です。
※感染機会から11日目以降(約2週間)
体内の血中にウイルスが出現する頃に、血中のHIV-1型に対するRNA定量検査を行います。
一般的なスクリーニング検査では感染性ウインドウ期では22日程度とされていますが、NATではさらに短く11日程度で検出が可能です。

梅毒

梅毒トレポネーマと呼ばれるウイルスがオーラルセックスや性交渉などの粘膜接触によって感染することで発症します。全身に様々な症状が見られますが、特に顕著なのは体に赤い発疹が生じる点で、この発疹がヤマモモ(楊梅)に類似していることから梅毒という病名がつけられたと言われています。 自覚症状の無いまま進行する病気であり、治療が終わっても再感染・発症する可能性があるため、治療後も予防が必要です。
治療を行わずに放置して症状が進行すると重大な合併症を引き起こす可能性があり、またHIV感染者に併発することが多いため注意が必要です。

検査料金(税込)
感染機会から6週間後から受けれます
梅毒RPR・TP検査
(血液)
(検査結果:2-3日後)
5,000円
他の血液検査とセットで検査する事も可能です
HIV/梅毒/B型肝炎
セット
8,000円

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルス(1型もしくは2型)が性行為やオーラルセックスによって感染することで引き起こされる感染症です。性器やその周りに水疱が生じ、皮下組織が露出する傷(皮膚潰瘍)が見られるようになります。ヘルペスは治療後も神経節に潜伏して、風邪や体が疲れている時などの免疫力が低下した際に、再度発症するという特徴もあります。

亀頭包皮炎

細菌や真菌、ウイルスやカビといった微生物が男性器の包皮部分や亀頭に感染することで引き起こされる性感染症です。患部が不潔な状態のせいで菌やウイルスが繁殖してしまう場合や、何らかの理由による外傷などが主な発症原因とされています。

お支払いについて

※初診料2,200円、もしくは再診料1,100円が別途掛かります。
※クレジットカード決済(VISA、master、JCB、AMERICAN EXPRESS)が可能です。

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